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■いきなり訪れた必勝チャンス
 1回戦東1局、起家(チーチャ)を引いたバビィに、いきなりど真ん中ストレートの配牌が入りました。
 バビィはこんなホンイツ系の配牌が大好きなのです。

 しかもドラがですから、親ッパネまで見えています。
 バビィはすぐにドラのをもう一枚引き、タイミングよくをポンできて、11巡目にテンパイしました。
  

 カンという待ちはイマイチかもしれませんが、1万8千点という点数には驚異的な破壊力があります。
 冷静に考えればハネマンはハネマン以上のものではないはずですが、特別対局が始まって早々に、プロにインパチ(1万8千点)を振り込んだりしたなら、雀賢荘で勝ち残った対局相手といえどもメロメロになってしまうことでしょう

 思い返してみれば、前々回のプロ対戦で、村上プロにメンチンの親ッパネを振り込んだペンタマン氏は、1回戦にラスを引く羽目に陥りました
 また前々々回のプロ対戦で、飯田プロにリーチチートイ表々裏々のハネマンを振り込んだMr.珍Jr.氏は、その振り込みで破壊されてしまい、2回戦は点棒スプリンクラーとなったのでした。

 短期戦の場合はとくに大物手は点数以上の効果をもたらします。そう考えるなら、この東1局こそバビィの勝負所でした。

 このときバビィは、こんな手牌がこんなふうに進んだなら、今回はアガれるはずだと体内時計で感じていました。
 ちょっと博打っぽい感覚かもしれませんが、麻雀打ちは自分の手牌の進み具合によって、この局はこんな結果に終わるのではないかと感じ取りながら打っているものなのです。

 しかしバビィのテンパイから3巡後の14巡目、ロックV氏もピンフのみをテンパイし、すぐそこに唯我独損氏が振り込み。
 バビィの勝負所はあっさりと通りすぎてしまったのです。
 親で好配牌をもらって、手ごたえバッチリの進行だったにもかかわらず、スカッと空振り。バビィはまたしてもネット麻雀に対する不安を感じたことでしょう。

 この麻雀は何か違うぞ、俺の知ってる麻雀が通用しないぞ、と。

 このとき、もう一人の対局者であるバーサス氏が、同じピンズのホンイツをやっていたことも、バビィにとっては不幸だったかもしれません。

●牌図1



牌図1

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