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■じつはセオリックという裏の顔

 東2局にはチェリオ氏がハネマンをツモアガリしました。親は斉藤プロ。前局 の収入がすべて持っていかれてしまいます。

東3局になって親はチェリオ氏。斉藤プロがテンパイしたのは9巡目のことでした。

  ドラ

 タンヤオ・ドラ2で6400点が確定しています。待ち牌のは場に一枚ずつ切れ ているだけ、絶好です。カンが入っているので裏ドラの期待も十分ですし、トップ目が親のときにはリーチしてツモアガリを狙うのがセオリーです。ここは即リーチに行くのだろうと思いました。いや、そんな理屈よりも、十分な手をテンパイしたのだから、何も考えずに男気リーチにいくのが斉藤流だと思っていたのです。

 それが意外にも、斉藤プロは大きな声で「ダマ〜」といいつつ、ダマテンを選びます。そして次巡、上家のハゲタカ氏がリーチしてきたところで、「よーし、こっちもリー チなり〜」といいつつツモった牌が、アガリ牌のでした。マンガンのツモアガリです。

斉藤「麻雀バカ一代って名前で誤解されてますけど、ぼくはけっこうセオリックなんですよ。攻守にバランスの取れたって書いといてください」

 それからの局も激突が続きます。東場を終えて、四人の持ち点はこうなっていました 。まだまだ予断を許さない状況です。

斉藤プロ(32700)チェリオ氏(28600)唯我独損氏(22600)ハゲタカ氏(16100)

 しかし、ここから斉藤プロに追い風が吹いてきます。それは斉藤プロからするとただ 運がよかったということですが、他の三人に厳しい表現を使うなら、展開作りの差だっ たのかもしれません。そんなことを思わせる攻防が南1局に繰り広げられたのです。

 

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