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■かもめのどらさん*氏の完勝

 さて、話を勝負の展開に戻しましょう。マンガン振り込みから始まった崎見プロですが、東3局から南1局にかけて3局連続でアガって2着まで回復します。さらに、南2局には安く連荘していたかもめのどらさん*氏を虎視眈々と狙っていましたが、それは実りませんでした。南2局から増え始めた積み場は南4局には9本場までいきましたが、その間の局に大物手はいずれも不発で、まずはかもめのどらさん*氏の一勝です。

 そして2回戦は、1回戦ラスだったTHE GAME氏がマンガンを一発ツモするところからスタートしました。かもめのどらさん*氏はラスに低迷します。けれども氏は南2局にラッキーなマンガンをハイテイで拾ったことで息を吹き返しました。そして南3局2本場には、マンガンを一発ツモすることで今回の勝利を確定させたのでした。こうしてかもめのどらさん*氏の連覇が決まったのです。

 不思議とリーチ一発が多いプロ対戦でした。半荘2回で合計6回。重要なアガリはほとんどリーチ一発で、一回だけハイテイでした。そんな状況ながら一人だけ一発から見放されていたのは崎見プロで、そこにも今回の不調が表れているのかもしれません。

「今回も負けましたけど、前回と違って一応は勝負できたので悔いはないです」

 崎見プロは今回のプロ対戦をこんなふうに振り返りました。その口ぶりがいかにも悔しそうで、内心では納得していないことがヒシヒシと感じられました。彼女は現在の目標を10月後半の世界選手権に置いているはずですが、それが終わったらネット麻雀を攻略すべく本気になるかもしれません。

 いま彼女を雀賢荘に誘っています。私設リーグ戦Fリーグで打つ約束もしています。雀賢荘にずっと3人しかいなかったプロ階級がこれから増えることになりそうです。彼女がネット麻雀に慣れたらどんな麻雀を打つのか個人的には興味を持っています。

「いや彼女の勉強ぶりはすごいですよ。ぼくなんか尊敬しちゃいますもん」

 同僚プロからこんな風に語られる崎見プロですから、ネットではきっとログの鬼になることでしょう。希望者は彼女と打つこともできそうですが、ビル持ちの巨デブ彼氏がいるそうですから(彼女は超デブ専です)、麻雀と体重によほどの自信がないかぎり、そちらの期待はしないほうがいいかもしれません。


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