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■デジタル魂の真価が問われる局面とは? |
2回戦、バビィが優勝するには、自分がトップを取るのは当然として、さらにロックV氏を3着以下に沈めなければなりません。 厳しい……、かなり厳しい条件です。 東1局、バビィよりもさらに条件の厳しいバーサス氏が、親でリーチをかけてきます。 |
なら三色となる手牌。 しかしその高目は、場に一枚切られ、残り3枚は他人の手牌にガッチリ組み込まれています。 不調者はいい手牌をテンパイしても、アガリ牌は残っていない――こういった現象がツキの法則と呼ばれるものですね。 この局は、バビィがリーチピンフドラ1の3900点をアガりました。 バビィ、2回戦は好発進です。 東2局1本場、ここでバビィのデジタル魂の真価が問われる局面が出現しました。 8巡目のこの手牌から、何を切るのが正解でしょう?(牌図5) |
ドラ |
●牌図5 |
ドラはですから、普通なら切りでしょう。
しかしが3枚切れているため、マンズメンツには不安が残ります。 またピンズは多メンチャン形ですから、リーチのみやリーチドラ1になってしまう可能性も十分あります。 その点、一通狙いはペンと形が固定されているため、役が完成する可能性は高くなるわけです。 そこでバビィが選んだのは切り。 しかしこの手牌は、デジタルに考えるなら間違いなく切りが正解です。 切りの「4メンチャン×ペンチャン」よりも、切りの「4メンチャン×リャンメン」の方がアガリやすいのは当然ですし、しかも前者ではが両方で重なっているわけです。 さらに打点でも切りは劣りません。 切りだと最高でピンフ一通となりますが、一通になる可能性はそれなりにありつつも、ピンフになるのは先にが入ってでアガった場合だけ。 その一方で切りなら、最高でメンタンピンドラ1となって、タンヤオもピンフもドラ1もかなり濃厚です。 バビィはを切った2巡後にドラのを引いてがっくり。 いったんを切ったというのに、ドラのにもう一度をくっつけてフリテンの待ちを作っているのですから、何をやっているのかわかりません。 本人もこのときの打ち筋は恥ずかしかったようで、「あの局のことは書かないでね」とのことでした(すいません、書いちゃいました)。 この局は唯我独損氏とバーサス氏の二人リーチとなり、バーサス氏がアガって終了しました。 ちなみにバビィは切りなら、唯我独損氏の切った(であろう)でマンガンをアガっていたと思われます。 ●牌図6 |
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